七条駅から歩いて10分くらい、京女の女坂を歩いて疲れてきたころにある新日吉神宮様の境内社、飛梅(とびうめ)天満宮です。
飛梅という神社の名前は
「東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花、主(あるじ)なしとて春を忘るな」
この有名な日本の和歌から取られています。
この歌は、菅原道真公が無辜の罪で政府内の高官の位を追われて左遷された先でんだものです。
この歌では、死期が迫る中、東風が吹いて、愛する梅の香りを自分がいる遠い九州まで運んでおくれ、というように菅原道真公が嘆願しているものです。
そうすると、菅原道真公を慕った梅の木は、一夜にして大宰府まで飛んできたそうでして、以後御神木として大切にされている飛梅は、極早咲きの「色玉垣」という品種で、毎年境内の梅に先駆けて花を咲かせて春の訪れを告げるそうです。梅がビューンと飛んだから飛梅、小学館まんが日本の歴史には飛梅はありませんが、「東風吹かば~」の紹介はありましたし、菅公が梅好きなので大阪天満宮や北野天満宮、太宰府天満宮はもちろん、道明寺天満宮や長岡天満宮など多くの天神さんで春になれば桜より先に梅が咲き誇ります。
もちろん田辺市やみなべの梅林もそうです。あと大阪城公園にも梅林がありまして、ここ飛梅天満宮と一緒で春先2月には菅公の好きな梅が咲き誇ると思います。