熊野第一王子之宮
平安時代 、「蟻の熊野詣」といわれるほど賑わった熊野詣は、目的の熊野三山巡拝の前に、熊野権現の分霊を祀って九十九の王子社の巡拝しながらたどっていきます。京の都から船で淀川を下り上町台地
へ上陸する天満の港に「窪津王子」がありました。ここが熊野への出発点で、九十九王子の第一王子窪津王子に参拝して御祓を受けた後、熊野詣に出発したといわれています。この「窪津王子」はその後、四天王寺の西門鳥居近くの「熊野神社」に鎮座していたと伝えられていますが、後に堀越神社に合祀され「熊野第一王子之宮」として現在に至ります。
また熊野権現の神使は八咫烏(ヤタガラス)。三本の足を持つカラスとして描かれています。日本サッカー協会のシンボルマークでお馴染みですが、神武天皇 のご東征を道案内したり、その功績は数多く伝えられています。
春の例祭の日(四月第三日曜日)に熊野社花祭が催されます。
窪津王子は堀越神社に合祀され、今ここに熊野第一王子之宮として末社でおられます。
距離的に言えば、窪津王子が天満橋、坂口王子は南大江公園、郡戸王子は高津宮、上野王子が五条あたりの上宮高校あたりで、次が松虫の阿倍野王子になるのでが窪津王子が茶臼山というのでここなのはまああれですが、1000年近く前からいろいろあります。熊野第一王子之宮という立て看板と堀越神社さんは有名なのでこれもこれでよしです。
古くより明治の中期まで、境内の南沿いに美しい堀があり、この堀を越えて参詣したので、堀越という名が付けられたといわれています。
古くから大阪では「堀越さんは一生に一度の願いを聞いてくださる神さん」との言い伝えがあります。
天王寺駅から歩いてすぐです、びっくりドンキーからちょっと歩いたところ。