老松社は島田忠臣翁を祀っています。
植林・林業の神です。菅公(かんこう)が無実を天の神々に訴えるために流された大宰府から福岡の天拝山に登るときに御伴したと言われています。
東風ふかば、の歌に詠まれた「梅」が都から飛来して根付いたという話と、その梅を追って松も飛んできたから老松、という話がありまして、菅公(かんこう)と聞けば老松なんです。
ここ南森町大阪天満宮周辺では、菅公(かんこう)に由来する地名や場所やお店がわんわかあります。
天満宮自体が道真公を祀っているわけで、天満という言葉はそもそも道真公ですし、天神さんという名前も道真公から来てますので。
駅で言えば、天満駅、天満橋駅、天神橋筋六丁目駅、大阪天満宮駅なんかは全部道真公から来ています。地名でいえば、老松通りというのが西天満にありますが、西天満、天満、東天満、天満橋、天神橋筋一丁目から八丁目までもそう、菅栄町、菅原町、紅梅町、天満、東天満、天神西町、松ケ枝町なんかもそうです。お店でいえば、カンコー学生服さんなんかは菅公(かんこう)から来てますし、紅梅ダイナーさん、天満天神繫盛亭さんという落語の公演場もそうです。
あとは梅花ブライダルさんなどの、梅関連の名前やお店も多いです。
歴史や地理なんかは全て繋がっていまして、日本が他国から侵略されずに1000年以上前から継続していることが誇りに思うのも、こういった菅公さんを大事にしてきた先人たちのおかげ、と思ってます。
大阪天満宮でも、北野天満宮でも学問の神様なので、受験生らしき学生さんが絵馬に合格祈願などでお参りしているのは、実に美しいと思います。
少年老いやすく学なりがたし、菅公(かんこう)様は5歳にして短歌を興じたらしいのでやっぱり天才だったようですが、凡人は日々努力です。