茶の湯を愛好した豊臣秀吉が好んで使ったという、大川の水を汲むために設けた小湾を偲ぶ青湾の碑です。きれいな水が取れたそうです。
春に来ればお花見が、夏に来ればセミが泣きじゃくり、天神祭りの時には花火が真上くらいに上がる、ここは桜ノ宮公園です。
桜宮堤防下の淀川左岸にかつて水が渦巻く青湾という小湾がありました。豊臣秀吉はここの甘く香る水を好んで茶の湯に用い、後世の隠元・高遊外・上田秋成・田能村竹田ら雅人たちも賞賛したといいます。明治28年(1895)に上水道ができるまで、大坂市中の飲料水として水屋が水船に積んで市中に運び、戸毎に供給したのもこの辺りの淀川の水でした。昭和時代には、大川沿いには三菱金属の大阪製錬所があって、船が行き交うのでさすがに水も汚れたのとは思いますが、令和になって今はお散歩コースでもありお花見コースになり、砂浜もあって市民の憩いの場所になっています。三菱金属さんは引っ越し、今は帝国ホテルが建っています。
都島のベルパーク、カネボウさんもそう、大川沿いは工業地帯でしたが、今は何もなかったのようにダックツアーの水陸両用バスが川を走っています。