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軍艦島の見学とエネルギー

■ 軍艦島の見学とエネルギー ■

軍艦島ってご存知でしょうか。

「軍艦島」は長崎県長崎市高島町端島の俗称です。
戦艦「土佐」に島影が似ていることからそう呼ばれるようになったと言われています。
野母半島の北西、長崎港から約19キロの海上にある、小さな半人工島です。

かつては1960年(昭和35年)には5,267人がいたのですが今はいません。
今は廃墟の町、廃墟の炭鉱、です。

2009年4月より島への上陸が許可され、観光・見学が可能になったので、行って来ました。

軍艦島の歴史、ですが、かつての日本のエネルギーは炭鉱による石炭でした。

そこで、1810年(文化7年)ごろ、端島(通称:軍艦島)で石炭を発見され、発掘がスタートしました。
それから80年ほど経過した1890年(明治23年)、三菱社が島全体と鉱区の権利を買い取り、本格的に石炭の発掘が開始されました。

軍艦島は全長480メートル、幅160メートルほどの小さな島ですが、
かつては、教育施設では幼稚園や小中学校、娯楽施設では映画館やパチンコ店、居酒屋、テニスコート、プール、雀荘、などまで揃っていた。
もちろん病院や郵便局、消防車庫、派出所、町役場など暮らしに欠かせない施設も充実していた。

お寺まであったので葬儀も可能でした。
ただ火葬はできないので唯一別の島で行っていたそうです。

軍艦島には日本がまだ高度成長期だった頃の活気の面影が残ってます。
「サラリーマンは気楽な家業?」というような歌があった時代だったけど今よりもっと人々の笑顔があったのでは。

お決まりのように出てくるのですが、こういった施設や場所にある「青少年が行う落書き」もあります。
壁に書かれてます。

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案内を行ってくれた「軍艦島を世界遺産にする会」の理事長坂本さんは
かつての軍艦島で幼き時代を過ごした方だそう。(中央が坂本さん)

この軍艦島を離れた後、旧友と再会した際に軍艦島に戻ってみないかと話をしたそうですが、
半数以上が「戻りたくない」と言ったそう。誰もが故郷が朽ち果てていく姿を見たくない、感情を持っているもの。

ただ、坂本さんたちは反対する人もいた中、軍艦島に戻ってきたのですが、そのときの廃墟に愕然としてしまったそう。
この廃墟である故郷を何とかして守りたい、そんな一心でNPO法人軍艦島を世界遺産にする会を立ち上げ。

今回もその説明をしていただきました。

炭鉱では危険な仕事なので、サイレンが鳴るといつも「うちの父ちゃんは今日は家にいたっけ?」
と心配をしながら、「お前の父ちゃんは今日は仕事か?」と家の父ちゃんを心配していた、の思い出を語ってくれました。

屋上には菜園があったそう。
屋上菜園、屋上緑化です。

昭和49年、炭鉱自体が黒字のままの閉山した結果、軍艦島から全ての人が消えました。
誰かが戻ってくる、ということは想定していなかったため、このような当時の暮らしがそのまま廃墟として残っているのでしょう。

エネルギー問題になると国家施策の問題にも関わるため難しい問題になりますが、
軍艦島を通じてエネルギー問題をしっかりと見つめ、自分の考えを持つことは大事かと感じます。

また、この面影をしっかり残した上で、それでもあたりに生えて育っていく植物であったり、生命の息吹を感じることもできました。
あと、お決まりのように出てくるのですが、こういった施設や場所にある「青少年が行う落書き」も。

建築物としては、海洋建築物の風化過程を知り得る貴重な遺構だそうです。

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