火伏・防火に霊験のある京都の愛宕神社、愛宕神社は、火伏せの神として知られ、「火迺要慎(ひのようじん)」のお札を授与しているので、そういうのもあっておまいりに、3歳までにお詣りすれば火事に会わないとも言われるそうです。「愛宕神社の千日詣りは7月31日なので覚えておきつつチャレンジしたいと思います。」とか初登拝時に書いてましたが、あれから1年後実現してしまいました、まさに言霊です。
千日詣について、詳しくはおしゃれインスタに状況など紹介してるので、おしゃれ風登拝を見ていただいてしっかりと最後かき氷にもさぼるところまでご覧くださいませ。なのでブログには楽しかった「知らなかった!千日詣話」メインにしたいと思います。
おのぼりやす~とおくだりやす~
千日詣はほんとに人が多くて阪急嵐山駅の夜11時にこんな人多いのは初めて見たのですが、バスも11時台に10分に1本かそれくらいばんばん決ますしみんな登山系恰好なので、いろいろワクワク。
清滝バス停着いて登山口に移動して少し歩いたのですが、もう先発組や下山組も多かったのですけどすれ違う際に「おのぼりやす~」がもう始まります。
「おのぼりやす~」とは
愛宕山の登山口や茶屋、行く途中に山頂付近などで「おのぼりやす」という言葉をたぶん100回以上聞きますが、これは単なる「いらっしゃいませ」ではなく、「ようお参りですなあ。どうぞお気をつけてお登りください。」
という、参拝者を温かく迎える京都らしい心遣いが込められた挨拶だそうでして。
また、下山する人には「おくだりやす~」と声を掛け、「どうぞお気をつけてお帰りください」という意味になるとのこと。事前予習ちらっとしたので、ほんまに言うんやくらいの感でしたが、ほんと100回以上聞きました。2時間歩いてるから200回以上聞いてそうな感もしますが、大峯山の山上ヶ岳では「ようお参り~」といろいろで、山のご挨拶なのでこういうのは積極的に言うべし精神です。
あとその応用として登拝できる元気な小学生の童どもは
「大盛ライス~」「小盛らいす~」「中盛らいす~」など言っておりました。まあまあ疲れてる側としてはこういう無邪気な童たちは、場をすっと下界に戻してくれます。
ほか「おきばりやす~」姉さんもおりまして、使用用途は間違ってないのですがビギナーは「おきばりやす」でもええのか?と山文化や慣習に悩みを持つのですが使えるのはたぶん洛西住みの方か、登拝10回近くでないと言えない。

限定うちわゲット
愛宕神社でうちわをゲット200円、上から降りてくる人がやたらぱたぱたしてたので売ってるんかと何となく察してましたが、やっぱりありました。神社内は多少気温は低いのですけど20度はありましたし、山道は林の中が多いので無風で暑いんです、おのぼりやすという元気な猛者たちが登る側をぱたぱたあおいでくれたりとフレンドリーだったので、みんなで頑張ろう感がたくさん感じてよきでした。

行者さんに草鞋さんと外国人さんに、3歳参り
変わった人系で言えば、青岸渡寺などで修行してそうな行者さんが何人もいましたし、わらじで登ってる方、ついでに外国人さん団体。
3歳までに子どもを連れて参拝すると「一生火事に遭わない」という「3歳参り」と呼ばれる言い伝えがあるのですが、この千日詣に「3歳参り」してる子とその親御さん、この組が何組かおられまして、これはえらいです。えらいは大変のえらいの意味と、ちびっこも親御さんもみんなえらすぎだし、抱っこひもママもいてご苦労様ですとしか感じなくて。ちらっと見たら抱っこひものベビちゃんは爆睡でしたが、自分なら体力勝負で可能なことは可能だと思いますけど、登拝だけで汗でべたべたなってまた赤ちゃん熱もあるから、汗だくまみれになってええのかとなるような。
周りの新パパなど知らないので愛宕山の愛宕神社「3歳参り」教えておきます。
自転車置き場に駐車場
京都市民はここまでどう来るのかですが、普通に車で駐車場おいてそうでした。自転車置き場もあったりなどもしますし、ただなんか「混むから夜にはいかんで」とか思いそうでもあって、千日詣には標準語や旅行の一環で来たような方が多かったような気もします。学生さん同士や社会人で来たりなども、後は年配の方は夜道危険なので朝早々に来てそうとかで、ちょっとした旅気分でもあったりしてそう。自分もその感覚はあるので全くいいと思いますし、京都の夜景を嬉しそうにみんな写真撮ってるのでビギナーさんも多かったのでは。駐車場もまあまあいけるのかな、って感じでした。
数字豆知識
愛宕山は924mで、10階建物が約35m、10階建物の階段を合計26回のぼる程度、清滝が標高80mくらいとして、23回程度あがりつつ普通にウォーキングを3キロか4キロくらいする感覚の運動、となる想定です。
そう考えると汗だくにならないはずないですし、炎天下の7月8月の12時~16時で登る計画を立てるのは超危険と経験者は感じます。
伊勢に三度 熊野に七度 愛宕さんには月詣り も数字です。
飲みもの・食事・準備
この登拝辺りの準備については、毎回AIにも聞いてみるのですが、基本的にAIはかなり保守的な回答をする印象があります。「最低1リットルは水を持参しましょう」「神社内の自販機は売り切れる可能性があります」と、どうしても万全の準備を勧める傾向があります。もちろん間違いではありませんが、実際に行ってみた感想としては、そこまで構えなくても十分楽しめます。
例えば飲み物ですが、清滝の茶屋や自販機でしっかり水分補給しておけば、登りは約2時間なので、ペットボトル1本あれば十分だと感じました。神社内にも自販機があり、権禰宜さんが何度も補充されていましたし、広場では飲み物の販売も行われていましたが、この暑さですから、神社側もかなり配慮されていた印象です。食事も同じです。しっかり食べてから登れば問題なく、休憩用にゼリーや行動食が一つあると便利なくらい。ちなみに以前チョコレートを持って登ったら、体温で溶けてしまって以来、個人的にはチョコはあまりおすすめしません(笑)。
懐中電灯やヘッドライトも「あれば便利」ですが、なくても歩けます。田舎道に慣れている自分からすると、思っていたより明るく、人も多く、お祭りのような雰囲気でした。一方で、着替えだけは持っていった方がいいと思います。山頂に着く頃にはTシャツは雑巾のようにびしょ濡れになりますし下山する頃には気温もさらに上がりますのでズボンは短パンでも十分、大きな登山用リュックも必要ないでしょう。
このあたりは、一度経験して初めてわかる「肌感覚」だと思います。
来てよかった千日詣
何より「来てよかった」この一言に尽きます。
動画やInstagram、公式サイトを見れば、千日詣の情報はいくらでも手に入ります。歴史も行事も理解できます。でも、深夜2時の愛宕神社の喧騒、本殿へ集まる人々の熱気、前が見えないほどの人混みの中で耳だけが研ぎ澄まされる感覚。「火迺要慎」のお札を求めて並ぶ長い列。「おのぼりやす」「おくだりやす」「大盛ライス」という京都の言葉、童の言葉。下山後に聞こえてきた「おきばりやす!」という雅な京言葉。杉木立の隙間からふっと顔をのぞかせる月。汗と通り雨で重くなったTシャツの感触。そういうものは、実際にあの場所へ行き、その空気を吸わなければ決して伝わりません。
情報ではなく、体験。知識ではなく、記憶。そしてその場に漂う「匂い」。
私は今、その千日詣の匂いを、自分の言葉で語ることができます。
それこそが、AIにはまだ作れない価値であり、私が一番伝えたいことなのです。









