ビジネスの現場に身を置く以上、市場は甘くなく、成果やスピードが求められる「弱肉強食」の世界であることは間違いありません。甘えや愚痴が通用しない場面があるのも現実です。
だからこそ、リーダーやマネージャーといった立場にいる人間ほど、弱音を吐く場所を失い、「傷は浅い、まだいける」と自分にも周囲にも言い聞かせながら走り続けてしまいがちです。
しかし、どれほど屈強な戦士であっても、鎧を脱いで傷を癒す時間なしに戦い続けることはできません。本音では「しんどい」「たまには弱音を吐きたい」と感じること自体は、人間としてごく自然な反応です。
重要なのは、「弱肉強食」の世界であることを踏まえた前提で、
「弱肉強食のビジネス現場で戦い抜くために、どこでどうやって回復するか」という戦略的な視点です。
戦場と拠点を明確に分ける、顧客や競合と向き合う、「戦場」ではプロとしての強さを示しつつも、社内の信頼できる同僚、メンター、あるいは社外のサードプレイスなど、安心して鎧を脱げる「回復拠点」を意図的に持つこと。
弱音を「課題」として言語化することも大事であって、ただの愚痴で終わらせるのではなく、「今ここがつらい」「リソースが足りない」と事実を切り分けて発信することで、組織的なボトルネックの解消(しかるべきケアや配置転換)につなげることも大事かと思います。
「弱音を吐かないこと」が強さなのではなく、「自分の限界を正しく把握し、潰れる前に手を打てること」こそが、厳しいビジネスの世界で生き残り続けるための真のタフネスと言えます。
戦い続けるための「回復のプロセス」もまた、重要なマネジメントの一部と思っていたりします。マラソンなんかはその時間は没頭して頭をゼロにリフレッシュできるのでその最たるもの、と思っています。

