「企画営業」より「コンサルティング営業」のほうが、なぜか受けがいいというのがあるのですが、やっていることは、課題を聞いて、提案して、見積を出して、社内を調整して、最後は受注する。
実態としては営業なのですが、企画営業ですと言うより、コンサルティング営業ですと言った瞬間、経営企画部あたりの人の目が少しだけ輝くというのが実感であります。
IT業界には、こういう名称による魔法が結構あります。
「ホームページ制作」より「c」
「広告運用」より「グロース支援」
「営業代行」より「セールスイネーブルメント」
「システム屋」より「DXパートナー」
「会議」より「壁打ち」
「資料作成」より「戦略設計」
仕事内容が劇的に変わったわけではないのに、横文字とコンサル感を足すだけで、急に丸の内や梅田の高層階が似合いそうな仕事になることはありますし、別に悪く思ってるわけでもないんです。
特に経営企画、事業開発、マーケティングあたりのキラキラ人材には、この包装紙がよく効く気がします。営業ですと言うと一歩引かれるのに、クライアントの経営課題を整理し、デジタルを活用して事業成長を支援していますと言えば、なぜか同じテーブルに座らせてもらえるのもあります。もちろん言葉は大事です。仕事の価値を正しく伝えるための言語化も必要です。
ただ、ときどきIT業界を見ていると、仕事内容より先に肩書きをアップデートしている会社もあって、中身がストゼロでも、缶をロマネ・コンティ風にすれば、とりあえず一口目まではありがたがってもらえる。
結局最後に問われるのは、名称でも横文字でもなく、で、何を改善して、どれだけ数字を出したんですか?なんでしょうけど、採用関係になるとこのへんがさらにひどくなる傾向はあります。たしかにわからないですし見た目だけなんかで会社の奥深くわかるわけでもないのが通常なので、採用関係にこんなおじさんが行くと胸焼けするのはこのへんの理由もあります。
