株式会社クレアネットの代表取締役ブログ

読書感想文

読書家は性格がいい、ことないけど言われる理由はわかる

「筋を通す」という言葉はビジネスでもよくでてきますし一見すると格好よく聞こえます。
自分の信念を曲げず論理的に正しいことを貫くことは立派なのですが、けれども本当に筋が通っている人ほど、義理や恩、人との関係を雑には扱わないものだと感じています。

自分は正しいし自分の理屈には間違いがない、そう思い込んでいる人ほど知らないうちに人の恩を踏み潰したりお世話になった相手に平気で背中を向けたりすることがあります。そして都合が悪くなると、さらに論理で武装して自分を正当化しながら、相手にとっては言い訳にしか感じない事柄を主張する、「筋を通しているつもり」が、いつの間にか「自分の都合を通しているだけ」になっているわけです。

筋を通すことと、義理を果たすことは、本来セットなのですが、理屈が正しければ何をしてもいいわけではありません。人間関係には、数字や法律だけでは割り切れない感情や歴史があって、相手がこれまで何をしてくれたのか、自分がどれだけ助けられてきたのか、そうした背景まで想像できて初めて人としての判断になるのだと思います。

ここで重要になるのが「想像力」の部分です。読書家は性格がいい、と言われることがあります。もちろん本を読めば自動的に人格者になるわけではありません。ただ、読書を続ける人は、自分とは違う価値観や人生を何百、何千時間と疑似体験しています。小説なら登場人物の感情を追い歴史なら別の時代の常識を知り、ビジネス書や哲学なら自分とは異なる考え方に触れること。
その積み重ねによって、「自分には見えていない事情があるかもしれない」という回路が頭の中にできていきます。

逆に、インプットが止まると、自分の経験だけが判断基準になります。理解できないものを「おかしい」と切り捨て、自分と違う考えを「間違っている」と決めつける。本人の能力や性格が変わったわけではなくても、想像力の在庫が減れば結果として視野は狭くなっていきます。だから私は読書は単なる知識収集ではなく、いろんな意味でのトレーニングでもあると思っています。

会社経営でも同じです。スタッフ、取引先、顧客、それぞれに事情があります。正論だけで組織は動きません。筋を通し義理を守り、それでも必要なところでは厳しく判断する。そのためには、自分以外の視点をどれだけ持てるかが大切と思うわけです。会社には大量の本があってそれこそ、身銭出して買った本なのでどの本も内容は面白いのですが、本を読む意味は、頭を良くすることだけではありません。

「自分が正しいかもしれない。でも、相手にも自分には見えていない事情があるかもしれない」
そう考えられる余白を、自分の中につくり続けることが大事と感じますので、読書とは、その余白を失わないための習慣なのだと思います。そんなわけで今になると少年マンガの強い敵を倒すために仲間が集まる、などはこれだけで人生の指針にもなるなあとか、会社経営でこけてしまった方の話なども多々あるので読んだ当時と結果を知っている今だと全然感覚が異なったりするのはこういった部分です。

自己紹介

趣味はマラソン、サッカー、御朱印集め。よく走り、よく蹴り、よく学び、よく歩き、よく仕事し、よく経営する。常に明るく前向きに、夢を希望を抱いた経営を行う。勤勉は喜びを生み、信用を生み、そして富を生む。人間の大切な徳。徳である限りこれを積むには不断の努力がいる。

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