経営をしていると、人間関係の作り方にはその人の本質がかなり表れると感じることが多かったりします。
自分もそうですが、みんな人にはそれぞれこれまで積み上げてきた仕事があり、友人がいて取引先がいて長い時間をかけて築いてきた信用がある。それを尊重できる人とは長く付き合えるし逆に、自分の感情や都合、立場を優先して、相手が築いてきた友人関係や付き合い、信用を壊そうとする人とはどこかで距離を取る必要がある。
こういう人の中には、人前で後輩のミスを必要以上に指摘する、相手に恥をかかせる、自分が上であることを周囲に見せようとするタイプもいることは仕方ないけど事実であって、指導、正論という形を取っていても目的が相手の成長ではなく、自分の優位性を示すことになっているケースは少なくない、ように思います。もちろん直接的に注意することもないし、たまに見かけることもあるのでそのときはどうしようもないので同調だけはしないように距離を置くのですが、これが社内で起きるたびに経営者として怖いのは、こうした行動が組織の信用を少しずつ壊していくことです。
社員同士の信頼であったり取引先との関係、昔からの付き合いなどなど、会社の財産は売上や設備だけではない。長年かけて積み上げた「人との縁」も大きな資産なのですが、どうもこの資産を持たない者ほど資産を築く価値に無知だし、資産を壊すことへの抵抗もない感があるというは経験則です。できれば人の縁を広げる人を大切にしたいと思いますし、誰かの交友関係を狭めたり、過去の縁を壊したり、周囲を分断することで自分の立場を作ろうとする人は、短期的には力を持ったように見えても、長期では必ず信用を失うのは間違いなかったりします。
良い人間関係とは誰かを支配することではないですし、相手が大切にしてきたものを尊重し、その世界をさらに広げることだと思っていたりします。もっといえば些細なことでも人の成功を喜んだり、不安があれば不安を取り除いたり、少しでも前に進むことへのサポートを行えば、「情けは人のためならず」で自分へも返ってくるのではと。
経営も同じであって、他社とはライバルとは言っても同業なら他者を潰して自分を大きく見せる組織ではなく、他者を生かすことで業界や信頼そのものが大きくなる組織を作りたいとは思います。狭い世界で自分の醜いエゴを抱えるのは愚策と思うのです。
