なんでふぐ食おうと思ったのでしょうか?昔の人は。
あと、エイとか、ナマコとか、奇妙な魚。
何かを始める前に、「どんな成果が得られるのか」「本当に得をするのか」と考えるのは当然です。しかし、結果がすべて分かっていることには、多くの人がすでに取り組んでいます。誰にも正解が分からず、成果も見えない場所だからこそ、そこには大きな機会が残っています。
不確実性は、不安であると同時にチャンスです。「どうなるか分からない」と考えると怖くなりますが、「誰も知らないなら、自分が最初に試せる」と考えれば、急に面白くなります。

人類の食文化も、そんな挑戦の積み重ねだったのでしょう。毒のあるフグを、どうすれば安全に食べられるのか。見た目が独特なエイや、海底にいるナマコを、なぜ食べようと思ったのか。最初に口にした人は、きっと周囲から「なぜそんなものを食べるのか」と言われたはずです。それでも誰かが試し、失敗し、工夫を重ねたから、今では立派な食文化として定着しています。
仕事も同じです。最初から成功が約束された事業など、ほとんどありません。新しい地域へ出る、新しい人と組む、これまで扱っていない分野に挑戦する。そこには無駄足や失敗もありますが、予定どおりのことだけを続けていては、予定を超える成果も生まれません。
大切なのは、無謀に飛び込むことではなく、小さく試しながら楽しむこと。不確実性を避けるのではなく、「ここには、まだ誰も気づいていない何かがあるかもしれない」と考える。わけの分からない場に一歩踏み出した人だけが、新しい景色を見ることができます。不確実性とは、未来が決まっていないということ。だからこそ、自分たちで面白い未来をつくれるのです。
