
フラジャイル 病理医岸京一郎の所見、32巻読破、次巻33巻は最終巻、です。


フラジャイル 病理医岸京一郎の所見が、単行本第33巻をもってついに完結を迎えます。
連載開始からずっと追いかけてきた身としてはもう新刊で読めなくなる寂しさで胸がいっぱいです。まさに「喪失感」という言葉がぴったりの、切なく悲しい気持ちを抱えています。
医療のなかでも表舞台に出にくい「病理医」にスポットを当てた仕事漫画の最高峰と言える漫画でした。
主人公の岸京一郎という男の強烈な偏屈さとその裏にある圧倒的なプロフェッショナリズム。「僕の言うことに異論があるなら、そいつより良い診断を出してみろ」という妥協なき姿勢に、働く者として何度も背筋が伸びる思いがしました。医療従事者の葛藤や葛藤の先にある救い、そして「命を繋ぐ」ということの本当の意味を、緻密でリアリティあふれる描写で届けてくれたことに深く感動しています。専門知識の奥深さはもちろん、働くすべての人の誇りや苦悩に寄り添うストーリーは、単なる医療漫画を超えた一級の仕事論でもありました。
熱い職業精神、的な要素も多いので原理原則に戻れるような、そんな漫画です。
採用活動や就職活動などで他社と「年間休日日数」比較しているような世界線を20代から経験する前に、全職業人にこの漫画を読んで欲しいなと思うわけです。医療という命に関わる仕事の中で、「病理医」漫画の中では過去最高だと勝手に思ってます。そしていい漫画が終わるのは毎回寂しい想いです。
仕事に誇りを持つ=ギフトだ