漫画大好きなのでこの本は非常に深い内容です、こんな感じに漫画を描くのだという部分と、やっぱり大人気漫画家の思考は普通とは違うと、「仕事術」としても納得することばかりです。
漫画家を目指す方へとありますけど、作品を作る方と編集者の方という関係性を持つ方にも非常に参考になると思います。キャラクターの泉鏡花なんかの説明はまた面白くて、やっぱり実体験や思考を重ねていかないと枯渇して何もなくなって描けなくなるのは本当にわかります。
イタリア行ったり旅行したりもそうですし、料理なんかやマナーなんかもいろいろ先生が感じてようやく漫画になる、わけでして。あとはディオも吉良吉影もキャラクターがいいのは、この本を読んで納得できました。
これは小学校の時にジョジョ読んでもまったく気付かなかったし、今になって仕事し始めて理解できることが多くて、20代でも理解できないこと多いような書籍と思います。こんな業務機密を書き切るのもまたすごい、この本は漫画ネタの宝石箱です。
法人営業なんかしてる側からすると、発注もらう大変さに意思決定の複雑さに、いろんなバランス感覚と社会人としての振る舞いなど大事なことを学べるのですが、先生は法人営業してないのに所作も含めて磨かれていると思います。
行動の結果が残酷なほどに数字にフィードバックされるので、先生がずっと人気で漫画掲載されて岸部露伴みたいな作品が出ているのも、たぶんここです。論理的なロジックもあるし、漫画を通じていい影響を与えたいというパッション、バランス感覚も選ばれている理由に感じます。こういうところもすごいなと。