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『マンガでわかるWebマーケティング』

「PVを伸ばすだけでは意味がない」
「もともとのKPIの設定が間違っていた」
「重要なのはCVR」

……なんのことかさっぱり分からなくても大丈夫。『マンガでわかるWebマーケティング』は、マンガパートを読むだけでも、これらの意味が自然と頭に入ってくるようになっています。

主人公は、インターネットマーケティング会社でプロのWebマーケッターとして働く、三立瞳(みたて・ひとみ)。
彼女がWebマーケティングの手法を駆使して、クライアント先の課題を解決していくストーリーです。
瞳の仕事は順風満帆とはいきません。クライアント先の担当者(なかなかのクセ強キャラ)とぶつかったり、ケアレスミスでトラブルが発生したりと、実際にありそうな問題が次々と起こります。
瞳がこのピンチをどう乗り越えるのか、先が気になってぐいぐい読み進めることができます。

各章の後半は、マンガに出てきた用語や状況が丁寧に解説されています。
PV、UU、KPI、LPOといったややこしい略語も、先にマンガで出てきているので、どのような場面で使われる用語なのかがイメージしやすく、スっと理解できるようになっています。
マンガと文章のバランスもちょうどいいので、活字だけの参考書では眠くなる人でも、これなら最後まで読めるはず。

特に興味深かったのは、Webサイトの入り口を「購買意欲の高いお客様」と「興味はあるお客様」に分けるという瞳の提案(LPO(ランディングページ最適化))。
Webサイトの入り口を分けるなんて、「そんなことできるわけないでしょ」と、読みながら思わずクライアント先の担当者(クセ強キャラ)と同じ反応をしてしまいそうになりました。
けれど瞳の説明を読んで「なるほど」と納得。販促やキャンペーンサイトで多用されているランディングページの役割や目的、重要性も理解することができました。

また用語解説だけでなく、「Webマーケティングで起こるトラブルと、その正しい付き合い方」や、「クライアントとコンサルタントのすれ違い」「Webマーケッターのこれからのキャリアについて」も書かれています。
マンガを読む感覚で、気づいたら「Webマーケティングの基本」が頭に入っています。

「勉強っぽい本は苦手」「でも今の時代、Webマーケティングは知っておきたい」。
そんな人にこそおすすめしたい、最初の一冊です。